小説家はどうすごいのか?
最近、改めて非常に興味を持ってるものがあります。
小説、です。
きっかけは村上春樹さんの「一人称単数」という短編集を駅で買ったこと。
1Q84で一世を風靡した小説家なのは知っていましたが、何故かタイミングを逃し、今回が僕にとっての人生初村上春樹でした。
もちろん、内容はさすがの完成度ですが、読みながら感じたのは、
「小説家は本当にすごい」
ということ。
なんとなく凄いのは皆さんわかると思いますが、どう小説家が凄いのかってあんまり考えないですよね?
今日は、いかに小説家という職業がどうすごいのか、について深掘りしてみます。
何故、小説家はすごいのか?
小説家がすごい人だっていうのは読者の皆様も承知だと思います。
でも具体的にどうすごいのか、あまり考えないと思うので僕なりに箇条書きにしてみました。
- 紙とペンさえあれば仕事が出来る。
- 忍耐力が半端じゃない。
- 言葉の魔術師である。
- 観察力と発想力が天文学的レベル。
順番に見ていきましょう。
紙とペンさえあれば仕事が出来る。
まず、これがいかに凄いことか、ですよね。
ビジネスは普通、物や知識を仕入れるのに、お金がかかります。
それがいわゆる「リスク」と呼ばれるもので、商品を仕入れたときより高い値段で他人に人に売り、その余剰部分が利益となり自分の収入になります。
なので、例えば、海外から大量に珍しい服を輸入して、売れなかったら大変な損害になります。
それに対して小説家。
紙とペンだけあればどこでも仕事ができます。
紙とペン代がかかる?
これらは大体の家にはありますし、もし無くてもアンケートのときにもらえる短いボールペンとポストに入ってるチラシの裏を使えば、本格的にタダです。笑
原価ゼロで価値を生み出せる小説家は最強です。
まさに「手に職」って感じですね。
②忍耐力が半端じゃない。
続いての最強ポイントは「忍耐力」です。
小説家として有名になるには、芥川賞や直木賞取れれば最強、それが無理でも何かしらの新人賞というものを獲る必要があります。
しかも応募数は数千だそう、、、
東大に入る方が簡単と言われてるくらい、実力と運が残酷すぎるくらいハッキリと結果に反映される世界です。
平均の下積みは10年ほど。
そんなにずっと自分の作品を信じ続けられる忍耐力。
この精神も尋常じゃないです。
これだけ
自分を信じ続ける力
は本当に尊敬します。
僕もたまに、自分がやってる事が未来にどう繋がるのか、不安になる事がありますが、小説家を目指している人を思えば、自分なんてまだまだ甘ちゃんと鼓舞してかんばっています。
③言葉の魔術師である。
続いてこちら。
当たり前といえば当たり前ですが、言葉の転がし方が本当に凄いです。
僕が特に好きなのは
- 村上春樹さん
- 又吉直樹さん
ですが
「何その表現、、、」
と読みながらつい口に出してしまうレベルです。
特に又吉直樹さんの「火花」は言葉の魔術師度合いが半端じゃないので、読んだことない人は、是非読んで感動を味わってください。
画家が目に見えたものをそっくりそのままリアルに表現できるのと同じくらい、情景を言葉にするのが上手です。
言語化力、というのでしょうか。
単なる活字なはずなのに、登場人物の動きや表情、その場所の風景がハッキリと想像できます。
④観察力と発想力が天文学的レベル。
もちろん、細かい表現方法、言語化力の部分も凄いのですが、そもそも物語を考える、という行為も小説家はレベルが違います。
普段からの観察力。
普通の人が1しか感じない事も、10や100に感じるんだと思います。
恐るべき能力。
観察したことから、物語に転換する発想力も桁違いですよね。
特に伏線回収ものを考える小説家の脳味噌は宇宙です。笑
まとめ
どうでしょう。
今回は「小説家って最強じゃない?」っていう漠然とみんなが思ってることをポイントを押さえつつ、改めて考察してみました。
論理的に凄さを分析してみると、小説家の凄さがさらに明らかになりました。
村上春樹さんの「一人称単数」短編集で読みやすいので、小説の魅力がわからない方も一回騙されたと思って読んでみてください。(お前誰w)
今日の一枚📸

『THE 広島』
今日の内容とは一ミリも関係ないですが、故郷広島の一番広島らしい一枚です。
路面電車って結構珍しい存在なのを上京して来て初めて知りました。
広島、カメラを持って遊びに来てみてください。
最後まで読んできただき、ありがとうございました。
(文:Hiroki Yamamoto)
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