Premiere Proで映画サイズの編集をする方法について徹底解説します。

今回はこういった疑問にお答えします。
YouTubeなどを見ていると映画風の横長の映像をよく見ますよね?
その横長のことを専門用語で「シネスコ」というのですが、シネスコで編集するだけで一気に本格的に映画感が増しますよね?
それでは早速映画サイズの編集をPremiere Proで行う方法をご紹介していきます。
2パターンあります
映画サイズの編集をするには以下の2パターンがあります。
①クロップを使う方法(黒い枠を付ける方法)
②シーケンスの設定を作る方法(動画そのものの画角をシネスコにする方法)
順番に解説していきます。
①クロップを使う方法
この方法を使うと以下のような動画になります。
動画自体は標準の画角である16:9で大丈夫です。
その動画の上下を切り取ることで映画の画角になります。
動画をご覧頂いたら分かる通り、画面の上下に黒い枠ができます。
この方法のメリットデメリットについては以下の通り。
・画面が見切れない。
・黒枠部分に文字を入れられる。
✔️この方法のデメリット
・ディスプレイいっぱいに映像が映らない場合がある。(スマホの縦横比にもよる)
具体的な手順を解説していきます。
16:9の標準のシーケンスでタイムラインを作成します。
エフェクト>ビデオエフェクト>クロップ
を探してエフェクトを適用します。
ひとつの映像クリップのみの場合は以下のようにタイムライン上の動画素材本体にドラッグ・アンド・ドロップすればエフェクトを適用できます。

また、タイムライン上に複数クリップがある場合は、画像のように調整レイヤーを上層に配置し、その調整レイヤーにドラッグ・アンド・ドロップする事でエフェクトを適用して下さい。

エフェクトが適用出来たら、エフェクトコントロールパネルでクロップの調整をします。
映画のサイズにするには、
上10%、下10%
にします。

すると、上下に黒い帯ができます。
あとは書き出しをして完成です。
②シーケンスの設定を作る方法(動画そのものの画角をシネスコにする方法)
この方法を使うと以下のような動画になります。
動画をご覧頂いたら分かる通り、動画自体の縦横比を映画サイズにします。
この方法のメリットデメリットについては以下の通り。
・ディスプレイいっぱいに映像が映る。
✔️この方法のデメリット
・画面が見切れる。
▶︎内カメラの部分が隠れる場合があります。
・黒枠部分に文字を入れられない。
▶︎テロップデザインの幅は狭まるような気は個人的にします。
具体的な手順を解説していきます。
この方法はまず、シーケンス設定から始める必要があります。
シーケンスとは「動画を入れる箱のサイズ」のようなものです。
ファイル>新規>シーケンス
を開いて下さい。
そうしたら以下のように
設定>編集モードをカスタムにして、ビデオのフレームサイズを「1920×816」に変更して下さい。

このように先にシーケンスを作って素材をタイムラインに配置して下さい。
その際に以下のように
「このクリップはシーケンス設定と一致していません。クリップに合わせてシーケンスを変更しますか?」
という表示が出るので
「現在の設定を維持」
を選択して下さい。

そうしたら、以下のように映画のサイズのプレビュー画面になると思います。

あとは被写体の表示範囲を調整して、書き出せば完成です。
まとめ
以上がPremiere Proで映画サイズにする方法です。
自分が作りたい作品によってこの2パターンを使い分けてみて下さい。
それでは皆さんこの方法で、素敵な動画をたくさん作って下さいね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
Written By Hiroki Yamamoto