こんにちは、Hirokiです。
いきなりですが皆さん、老いるってどういう事か考えた事はありますか?
街中でお年寄りを見かける度に僕は少し不思議な気持ちになります。
その”不思議な気持ち”を具体的に紐解くと、
○この人達にも自分と同じくらいの歳だった時があったのか
○自分も本当に老人になるのか
といったような事なんですが、それらは総じて
「老い」に対しての“神秘的な感情”とも言えます。
よく考えたら”老いる”ってとても不思議な事ですよね。
容姿も声も、人によっては考え方もだいぶ変わります。
今回はそんな『老い』に焦点を当ててお話しをしていこうと思います。
お年寄りの性格は極端に見える、という不思議
お年寄りって「とても優しい」か「とても頑固」どちらかに偏ってる性格の人が多いような気がするんです。
皆さんはどう思いますか?
もちろんこれは僕の主観がだいぶ入ってますし、例外の方もいらっしゃいます。
でも、自分の身の回りのお年寄りを見てるとそう感じます。
心理学的、医学的証明はないのかと、調べていたら
「老年的超越」
という不思議な単語に出会いました。
ちなみに、この単語は 福山雅治さんの福のラジオで知りました。笑
ちょっと見てみましょう。
「老年的超越」とは
まず、老年的超越という言葉の定義です。
老年的超越とは、高齢期に高まるとされる物資主義的、合理的な世界観から宇宙的、超越的世界観への変化をいいます。自分が宇宙という大きな存在につながっていることを意識し、死の恐怖が薄らいだり、他者を重んじる気持ちが高まったりする状態です。
〈引用:『老年的超越とは | 吉村やすのり 生命の環境研究所』〉
この言葉は介護の現場等ではかなり一般的なようですが、非常に興味深い現象です。
すなわち、こういうことです。
人は歳を取るにつれ、死に近付く。
若者からすると、死は単なる恐怖対象でしかないが、実際に歳をとってみると、その恐怖を緩和するための心理作用として
○『宇宙とつながっている感覚』
○『色々この世の常識や概念などを超越している感覚』
が訪れる。
その結果として、周りの人に対しての感謝の気持ちが高くなったり、成功や達成感を重視している若者よりは「穏やかな幸福感」を抱くようになるそうです。
つまり、先ほど私が感じていた感覚。
お年寄りは「とても優しい」か「とても頑固」どちらかに偏ってる性格の人が多いような気がする・・・
これは老年的超越が訪れているか否か、の差とも言える事がわかりました。
”老い” や”死”に対して悲観的なイメージばかり持っていた私はこの心理学用語と出会った事で、今を大切に生きよう、だけでなく、老いや死に対する過剰な恐怖も無くなりました。
明日からも楽しく生きます。
老年的超越に関して詳しく知りたい方は?
この老年的超越に関してもっと詳しく知りたい方は以下の本がおすすめです。
老いるという事を考えさせられる映画
『老いるってなんだろう?』『人生ってなんだろう?』
という気持ちになった時に観ると良い映画もまとめておきます。
本日の1枚📸
『刹那』
夕方のみなとみらい。
夕陽に照らされた、横浜マリンタワーと半月の形が同じなんです。
当たり前だけど、本当に月って太陽に照らされて輝いているんだな、と感激する一枚。
(文:Hiroki Yamamoto)
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